飼う目的を明確に
どうして犬を飼うのか
犬を飼うときには、どうして犬を飼うのか?、どんな犬がよいのか?、など犬を飼う目的と意志を明確にし、その条件にあった犬の種類を選定しなければなりません。
安易な理由で犬を飼ってしまうと、吠えすぎるとか、かみついたなど、ちょっとしたトラブルが原因で、犬はいじめられたり捨てられたりする運命になるでしょう。
よくある安易な理由
・ペットショップの店頭で見た子犬があまりにかわいかったので衝動的に買ってしまった。
・たまたま友人、知人からおしつけられた。
・子供がほしがるのでついつい買ってしまった。
飼い主を選べない犬の立場を考えると、飼う側が犬を飼う理由と決意をはっきりもっていないと、犬がかわいそうなことになってしまいます。
犬を飼う目的を明確にする
外国では、子供が犬をほしがっても、すぐには買い与えないといわれています。
まず、犬の世話をするのは子供自身の役目であることを確認し、犬の習性やしつけ、手入れ、散歩など具体的に犬の世話について話し、犬を飼うことがどんなに大変なことかを理解させ、それでも責任をもって育てられるかどうかを検討します。
また、おそらく犬と一番長い時間を過ごすことになる、そして結局は子供ができない部分を負うことになるであろう両親が、犬を愛することができるかどうか、そしてそれだけの時間がとれるかどうかも相談します。
こうして、さまざまな条件をクリアしてから、ようやく犬を飼う話を始めます。
番犬用、友人、家族の一員としてなど、犬を飼う目的が明確になって、それから犬を探しはじめるのです。
一生めんどうをみる覚悟が必要
人の親がどんなにできの悪い子供であっても、捨てることができないように、犬を飼うことになったら、途中で放り投げることは許されません。
一生めんどうをみる覚悟が必要です。
たとえば、アパートやマンションの室内で飼う場合、しつけをまちがうと隣近所に迷惑をかけることになり、飼い主は住居を転々とするはめになりかねません。
旅行するにも面倒な手続きが必要となったり、場合によっては連れて行けないというようなことも起きてきます。
また、病気や出産時のめんどうをみたり、食事や散歩の世話、清潔に保つための手入れ、予防注射や健康診断など、犬を飼うことでかかる時間と費用は莫大なものがあります。