外観からみた病気
犬は言葉をしゃべることができません。だからこそ外観での判断は、愛犬を病気から守る早期発見の重要なポイントとなります。
目に異常を発見
目に力がなかったり、元気がない時は、必ず体のどこかに異常が起きています。
ただし、目やには、白っぽいものが少し出る程度なら心配はいりません。毛やほこりが目に入ってその刺激で出るものです。
濃い色がついていたり、量が多いときなどは注意が必要です。
鼻に異常を発見
犬の鼻が乾いていると病気だとよくいわれ、実際乾いているときは、発熱していることが多いものです。
しかし、犬の鼻は寝ているときや、起きたばかりのときは乾いているものです。
口に異常を発見
口臭は消化器系の異常や、歯槽膿漏、歯石が主な原因です。柔らかいものばかり食べさせないようにしましょう。
ヨダレは要注意です。狂犬病や、骨やトゲが刺さったままになっている可能性があります。
口内炎は、レプトスピラ症やジステンパーの疑いがあるので、注意が必要です。
耳に異常を発見
耳は犬の体で一番冷たいところですので、耳が熱いときは発熱の疑いがあります。耳の中を見る、匂いをかぐ、熱を計るなどのチェックが必要です。
悪臭は、外耳炎や中耳炎、耳ダニなどによる症状です。匂いだけでなく、耳を頻繁にかくようになります。
皮膚・体毛に異常を発見
体を異常にかいたり、かんだりする場合は、ノミ、ダニ、皮膚病を疑います。アレルギーが原因の場合もあります。
かゆみの症状が悪化すると、毛が抜け、皮膚が赤くただれ、ただれたところが膿をもったりします。皮膚病はなかなか治らないので、早めに治療してあげましょう。
肛門周辺に異常を発見
肛門をこするつけるときは、犬条虫などの腸内寄生虫がいるか、肛門周辺腺に炎症が起きています。
周囲をきれいにふいても治らない様であれば、検便を行い駆虫しましょう。
足に異常を発見
足を引きずっている場合には、まず足の裏を見てみましょう。トゲが刺さっていないか、傷がないか、さらに骨折などを疑います。
足の指の間にダニがいる場合や、爪が伸びているなどは、気づきにくいものです。見た目に外傷がない場合には、獣医さんに相談したほうがよいでしょう。
腹部・胸部に異常を発見
腹部がふくらんできたら、フィラリアや肝臓病、妊娠などの理由が考えられます。便秘が続いていたり、腸内にガスが溜まっていることもあります。
腹部・胸部の場合、いろんな原因が考えられますが、重い病気であることが多いので注意が必要です。
いずれにしても、寄生虫以外ではほとんど痛みを伴います。気が付いたらすぐに獣医さんに診てもらいましょう。