犬の習性・接し方
犬は遊びが大好き
犬は遊ぶのが大好きです。相手はもちろん犬であるのが一番良いのですが、一匹だけ飼っている場合には、遊び相手は飼い主とその家族ということになります。
飼い主がこのような犬の遊び好きの習性を知らないと、犬がボールで遊んだり、走り回ったり、ものをかじったりすると、すぐにやめさせようと叱ってしまいますが、本当は犬の兄弟になったくらいのつもりで遊んでやるのが一番です。
ボール投げや、ボロ布などを引き合うなど、ほんの少しの時間をさいて遊んでやるだけで、犬はストレスが解消し、明るい性格に育ちます。
犬は結構”役者”である
犬は経験によっていろいろなことを学習しますが、叱られるとしょんぼりしてみせたり、あるいは叱られそうな気配があると元気のない様子をして同情をひこうとすることもあります。
案外、自分に都合の悪いことが起こりそうだったり、叱られるなどいやなことをされそうな気配があると、すぐに察知して、なんとか逃れようとして、人間の側から見るととぼけたような行動をとることがあります。
また、叱られて一見、反省しているような様子でも、本心からではないと思えることもあります。それだけ人間的というか、人間の心を読むことができる利口な動物ということができるかもしれません。
犬は人間のウソを見抜く
犬嫌いな人がどんなに「おいで」と呼びかけても、犬は寄っていきません。またどんなにお世辞を言っても、それが本気かどうかをすぐ見抜き、吠えられることさえあります。
飼い主の犬に対する愛情が誠実なものでなければ、犬はどうしてよいか不安でしょう。しかし、それでも寄ってくるいじらしい動物が犬なのです。大切に接してあげましょう。
犬は群れで生活する動物
犬の祖先はオオカミだといわれています。犬は人間と生活を共にするようになってから改良され、人間に適応する性質がつくられてきたのですが、野生のころの本能は失っていません。
そのため、犬は群れで生活する習慣が残っています。家の中でも自分が服従する主人、自分と同等の兄弟、自分より下の存在などを決めて、相手によって対応を変えます。
犬の主人になるには精神的・物理的な支配ができる力が必要です。ひとつ間違うと、犬は家族を信頼せず、全くいうことを聞かなくなるので注意しましょう。